PythonとGtk4を使用したプログラミング
Fedora37でGtk4のプログラムを作成、実行するための環境整備と、Pythonで書かれたGtk4プログラムの実行の方法について紹介します。
今回紹介する内容
・ Fedoraでプログラミング環境(Gtk4プログラムの実行)を整備する
・ 作成したGtk4のプログラム(Python)を実行する
Fedoraでプログラミング環境(Gtk4プログラムの実行)を整備する
1. gtk4-develのインストール
Fedora37でGtk4のプログラムを作成・実行するためには、gtk4-develをインストールする必要が有ります。 gtk4-develのインストールは、以下のコマンドを実行することでおこなえます。(管理者権限で実行するので、実行時にはパスワードの入力を要求されます。)
sudo dnf instll gtk4-devel
参考:ディストリビューション別の必要なパッケージ https://www.gtk.org/docs/installations/linux/
作成したGtk4のプログラム(Python)を実行する
今回は、Gtkの公式サイトにあるプログラムを実行します。
1. main.pyファイルの作成
下記内容を、テキストエディターに貼り付けて、ファイル名をmain.pyにして保存します。
import gi
gi.require_version("Gtk", "4.0")
from gi.repository import Gtk
def on_activate(app):
win = Gtk.ApplicationWindow(application=app)
btn = Gtk.Button(label="Hello, World!")
btn.connect('clicked', lambda x: win.close())
win.set_child(btn)
win.present()
app = Gtk.Application(application_id='org.gtk.Example')
app.connect('activate', on_activate)
app.run(None)
引用元:https://www.gtk.org/docs/language-bindings/python/
2. main.pyファイルを実行する。
main.pyを保存したフォルダに端末で移動して、下記コマンドを実行します。
「ファイル」でmain.pyを保存したフォルダを開き、そこで右クリックをして表示されるものの中から、「端末で開く(E)」を選択すると、main.pyを保存したフォルダに移動した端末が開きます。
python main.py
実行すると、図のようなWindowが表示されます。表示されるWindowの’Hellow, World!’ボタンを押すとWindowが閉じます。